2019年3月23日〜4月15日開催「妙顕寺まるごと美術館」主催者のイベントに向けた想いとは

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暖かくなってきましたね!
春の訪れと共に桜が咲き、色んなお寺でライトアップや特別拝観が始まりました!

その中でもお寺がまるごと美術館になるという一風変わったイベントがあるのをご存知でしょうか。

主催者側のお寺に対する想いが込められたイベントをご紹介していきます!

開催場所の妙顕寺とは?

今出川エリアのお寺が密集した地域

まずは開催されるお寺はどんなところでしょうか?

今出川近辺では有名な陰陽師・安倍晴明が祀られる晴明神社や、スポーツの守護神・白峯神社など京都御所が近いこともあり様々な神社があります。

その中に妙顕寺もあります。

地下鉄今出川駅より西北へ徒歩11分。
鞍馬口駅だと南西へ徒歩13分。

閑静な住宅街を抜けると、大きなお寺の屋根が見えてきます。
立派な門をくぐり抜けると目の前に見える本堂。

今回まるごと美術館が行われる会場は、本堂を左側へ抜けたところにあるもう一つの建物です。

妙顕寺の歴史

妙顕寺は、鎌倉時代後期に創建された京都における日蓮宗最初の寺院です。

当初は二条城の近くに大規模な敷地をもって創建されたそうですが、度々移転を繰り返し今の位置になったのだとか。

本能寺の変後は豊臣秀吉が京都の宿舎としていたようです。
江戸時代に天明の大火により伽藍の大半を消失。
現在の建物はその時に再建されたものです。

本堂に訪れた際に、天井を見上げてみてください!
広い天井一面に様々な家紋が施してあります。

これは、再建後しばらくして本堂の屋根が崩れてしまったことがありました。
その時に多くの人達の支えがあり、再び再建することができたそうです。

その感謝を忘れないようにと、支援してくださった人の家紋を施したのだとか。
本堂に入って正面にもしっかりと記載されていました。

数々の歴史を乗り越え、今がある妙顕寺は多くの芸術家にも愛されています。

妙顕寺まるごと美術館とは

そんな歴史があるお寺が春の特別拝観に合わせイベント会場へと生まれ変わります!

秋にも開催され大好評だったこの企画。

夜はお庭がライトアップされ、紅葉が色とりどりに映し出され実に幻想的でした。

また枯山水や西陣織の着物の展示など展示物も必見。

究極のアートが体感できると期間中多くの人がカメラ片手に来場されていました!

イベントの内容の見どころは、主に次世代を担う若手クリエイターによる展示。

今回の展示作品の一部をご紹介していきます。

着物染色を極める 浅井ローケツ

浅井ローケツ2代目の藍染師、浅井直幸さんは、呉服の基本的な染めの技術を習得後に父の営む家業へ入社されました。

蝋(ロウ、ワックス)を布に模様として着け防染し染め上げる方法である「ロウケツ染め」や伸子(しんし)で貼った生地を刷毛を使って染料で染め上げる方法である「引き染め」を中心に着物染色を極め、お父様と共に高度な染色技術で京都の伝統工芸を支えていらっしゃいます。

写真家八木玲子、スコット・ハンター


写真展「Yugen」

京都の鴨川沿いや、スコットランドのフォース川など川沿いでの作品をシリーズ化する写真家スコット・ハンター。
ピンホールカメラというレンズを持ちいらない手法の撮影で琵琶湖の写真を手掛ける写真家八木玲子。

この2人の作品を用いてインスタレーション(※)を展開。
今回は、お2人が和紙で印刷した作品をインスタレーションして展開されます。

※現代美術における表現方法のひとつ。
ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる展示。

西陣織で蝶ネクタイ 筒井謙丞

京都西陣で桃山時代から伝わる伝統技法を受け継ぎ、日本で唯一能衣装を専業で手掛ける機場「佐々木能衣装」。

この機場の織師であり、伝統工芸士でもある筒井謙丞が手掛ける蝶ネクタイブランド。
インポートファブリックや能衣装ならではの伝承織物など独特の味わいが織り成す蝶ネクタイ。

おべんとうアーティスト 梅田啓介

独自の作法でおべんとうの歴史、日本食の歴史を塗り替えるおべんとアーティスト 梅田啓介さんの展示です。

まさにアーティスティックな作品と呼べるお弁当は、色彩鮮やかながら美味しく残さずに食べれてしまう。

絵画や陶芸など広く手掛ける彼の作品はまさに芸術そのものです。
メディアにも取り上げられる彼のおべんとうは写真展示で楽しむことができます。

オテラヨガ

秋のイベントに引き続き、今回も期間中オテラヨガ体験ができます。

今回は京都の老舗ヨガスタジオtamisa(タミサ)とのコラボレーション企画です。
期間中総勢10名のインストラクターがそれぞれヨガのクラスを担当されます。

イベントに託された想いとは

このイベントを企画したのは菅真継(すが まさつぐ)さんという方。

この方のイベントに向けた想いが実に感動したのでご紹介しておきます。

消滅の危機

彼のブログにこういったタイトルを見つけました。
それは彼のまさしく「やりたい理由」がそこにありました。

お寺がどんどんなくなっている実情

彼のブログにはこう記載されています。

「現在日本に約7万7000の寺院があるといわれています。
そのうち20年内に約4割の2万7000ヶ所が消滅すると言われております。
さらに現在すでに2万ヶ所が「空き寺」になっているのです。」

知らなかった事実ですよね。
「なくなったお寺が宿泊施設になり近隣との対立が起こるんではないだろうか。」と彼は言います。

そうなる前に、新しく何かを作るのではなく今あるものを大切に見直す、ということ。
魅力に気付く。ということ。

観光客が多い京都だからこそ・観光客がみんな寺院を巡るように地元の人にも足を運んでその良さを感じて欲しい。
お寺でライトアップがあるように敷居が低くなってる今だからこそ。

そういう想いが込められているんです。

「妙顕寺まるごと美術館」の情報

名称:妙顕寺(みょうけんじ)
住所:京都市上京区妙顕寺前町514
電話番号:075-414-0808
イベント期間:2019年3月23日〜4月15日
参拝時間:日中拝観10:00〜16:00 夜間拝観18:00〜20:00
参拝料:800円
電車:地下鉄今出川駅 徒歩11分/鞍馬口駅 徒歩9分
バス:京都市バス 堀川寺之内下車 徒歩5分
施設駐車場:有り
最寄駐車場:エコロパーク新町寺之内
HP:https://www.shikaishodo-myokenji.org

まとめ

いかがでしたでしょうか?

普段は入れない場所が公開される特別拝観やライトアップもいいですがお寺がアートに包まれ、上京区という伝統が受け継がれている地域で活動する伝統工芸士の作品にふれられるとても良い機会だと思います。

是非期間中に立ち寄ってみてくださいね!

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