祇園祭2026前祭「山鉾建て」始まる!5つの鉾建ての様子を全部見てきた!

日本三大祭のひとつ「祇園祭」のハイライトといえば、豪華絢爛な山鉾が都大路を進む「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」。2026年(令和8年)は、前祭(さきまつり)が7月17日(金)、後祭(あとまつり)が7月24日(金)に行われます。
この記事では、山鉾巡行の出発時間と各交差点の通過時刻、前祭・後祭でのコースの違い、巡行順とくじ取らず、全山鉾の一覧、最大の見どころ「辻回し」が見られる場所、有料観覧席の料金やおすすめの観覧スポット、持ち物・マナーまで、2026年の最新情報を一気に解説します。あわせて、巡行前の風物詩「山鉾建て」の見どころも紹介します。
祇園祭2026 山鉾巡行の日程・時間【早見表】
山鉾巡行は「前祭」「後祭」の2回に分けて行われます。いずれも午前中に出発し、お昼前後に巡行を終えます。まずは2026年の日程・出発時間を早見表で確認しましょう。
| 区分 | 日程 | 出発時間 | 出発地 | 山鉾の数 |
|---|---|---|---|---|
| 前祭(さきまつり) | 2026年7月17日(金) | 午前9:00 | 四条烏丸 | 23基 |
| 後祭(あとまつり) | 2026年7月24日(金) | 午前9:30 | 烏丸御池 | 11基 |
山鉾巡行は「小雨決行・荒天順延」が基本で、台風などよほどの荒天でない限り実施されます。7月の京都は気温35度前後と非常に蒸し暑いため、日傘・帽子・こまめな水分補給など暑さ対策は必須です。
そもそも山鉾巡行とは?(露払い・動く美術館)
山鉾巡行は、もともと祇園祭の神事である神輿渡御(しんこうさい・かんこうさい)に先立ち、町や通りを祓い清める「露払い」の役割を担う行事です。各山鉾には神話や故事に基づくテーマがあり、豪華な懸装品で飾られた姿から「動く美術館」とも称されます。2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。2014年からは、それまで合同で行われていた巡行が約半世紀ぶりに分割され、前祭(17日)・後祭(24日)の2回に分けて行われています。
【前祭】山鉾巡行のコースと通過時間(7月17日)
前祭は、毎年「くじ取らず」で先頭を務める長刀鉾(なぎなたほこ)を筆頭に、23基が巡行します。四条烏丸を出発し、四条通を東へ → 河原町通を北へ → 御池通を西へと、反時計回りに進むのが前祭のコースです。
| 地点 | 通過時刻の目安 |
|---|---|
| 四条烏丸(出発) | 9:00 |
| 四条河原町 | 9:35頃 |
| 河原町御池 | 10:20頃 |
| 新町御池(終点付近) | 11:20頃 |
出発後すぐの四条堺町では、巡行順を確認する「くじ改め」が行われます。先頭の長刀鉾では、四条麩屋町に張られた斎竹(いみたけ)の注連縄を太刀で切り落とす「注連縄切り」と、唯一の生稚児による「稚児舞」が披露され、巡行の始まりを告げます。最後尾(殿)は船鉾が務めます。
【後祭】山鉾巡行のコースと通過時間(7月24日)
後祭は橋弁慶山(はしべんけいやま)を先頭に、11基が巡行します。前祭とは逆回りで、烏丸御池を出発し、御池通を東へ → 河原町通を南へ → 四条通を西へと進みます。
| 地点 | 通過時刻の目安 |
|---|---|
| 烏丸御池(出発) | 9:30 |
| 河原町御池 | 10:00頃 |
| 四条河原町 | 10:40頃 |
| 四条烏丸(終点付近) | 11:20頃 |
後祭のくじ改めは京都市役所前で行われます。最後尾(しんがり)を飾るのは、2014年に約150年ぶりに巡行へ復帰した大船鉾(おおふねぼこ)。さらに、2022年に約196年ぶりに復活した鷹山(たかやま)が見られるのも後祭ならではの見どころです。前祭に比べて落ち着いた雰囲気で、じっくり鑑賞したい人におすすめです。
山鉾の巡行順とくじ取らず【2026年】
巡行の順番は、毎年7月2日に行われる「くじ取り式」で決まります。ただし、一部の山鉾は古例によって順番が固定されており、これを「くじ取らず」と呼びます。
- 前祭のくじ取らず:長刀鉾(必ず先頭の1番)、函谷鉾(5番)、放下鉾(21番)、岩戸山(22番)、船鉾(しんがり・23番)
- 後祭のくじ取らず:橋弁慶山(先頭の1番)、北観音山・南観音山(2番・6番を毎年入れ替え)、鷹山、大船鉾(しんがり・11番)
参考までに、2025年(昨年)の巡行順は以下のとおりでした。2026年の順番はくじ取り式後に確定するため、決まり次第このセクションに追記するのがおすすめです。
前祭:1長刀鉾/2占出山/3霰天神山/4山伏山/5函谷鉾/6油天神山/7綾傘鉾/8蟷螂山/9菊水鉾/10保昌山/11伯牙山/12白楽天山/13月鉾/14木賊山/15四条傘鉾/16太子山/17鶏鉾/18芦刈山/19郭巨山/20孟宗山/21放下鉾/22岩戸山/23船鉾
後祭:1橋弁慶山/2南観音山/3役行者山/4浄妙山/5鯉山/6北観音山/7八幡山/8黒主山/9鈴鹿山/10鷹山/11大船鉾
山鉾巡行 最大の見どころ「辻回し」とは
山鉾巡行のクライマックスが、交差点で山鉾の向きを90度変える「辻回し(つじまわし)」です。重いものでは約12トンにもなる鉾には方向転換の舵がなく、車輪の下に割った青竹を敷き、水をかけて滑りやすくしたうえで、数十人の曳き手が一気に引いて回します。掛け声とともに巨大な鉾がゆっくり向きを変える瞬間は、沿道から大きな歓声と拍手が湧き上がる迫力の見せ場です。
辻回しが見られる主な交差点は次のとおりです。
- 前祭:四条河原町・河原町御池・新町御池
- 後祭:河原町御池・四条河原町
なかでも四条河原町交差点は、巡行最大の見せ場。その分もっとも混雑し、良い観覧場所は7時台など早朝から場所取りが始まります。迫力重視ならここ、見やすさ重視なら河原町御池や新町御池がおすすめです。
前祭と後祭はどっちがおすすめ?違いを比較
「前祭と後祭、どちらを見るべき?」と迷う人も多いはず。それぞれの特徴を比較表にまとめました。
| 項目 | 前祭(7/17) | 後祭(7/24) |
|---|---|---|
| 山鉾の数 | 23基 | 11基 |
| 雰囲気 | 華やか・規模が大きい | 静か・落ち着いた風情 |
| 屋台・歩行者天国 | あり(15・16日) | なし |
| 宵山の人出(目安) | 約30万人/日 | 約10万人/日 |
| こんな人におすすめ | 活気・迫力を楽しみたい | じっくり鑑賞したい |
どちらも祇園祭ならではの魅力があります。初めてなら華やかな前祭、混雑を避けてゆっくり楽しむなら後祭がおすすめです。両方を見比べると、祇園祭の奥深さをより感じられます。
山鉾巡行のおすすめ観覧スポット・穴場
巡行は沿道のどこからでも無料で見られますが、見どころや混雑度は場所によって大きく異なります。代表的なスポットを紹介します。
- 四条河原町交差点:最大の辻回しが見られる一番人気。迫力は随一だが最も混雑し、早朝からの場所取りが必要。
- 河原町御池交差点:2回目の辻回しポイント。四条河原町より比較的見やすい。
- 新町御池交差点:巡行終盤の辻回し。比較的空いており穴場度が高い。
- 新町通:巡行の最終区間で道幅が狭く、山鉾が間近を通る迫力を味わえる。
巡行は10時台がもっとも混み合います。出発直後の早い時間を狙うか、11時以降の巡行終盤(新町御池など)に回ると、比較的ゆったり観覧できます。
山鉾巡行の有料観覧席【2026年】
確実に座って観覧したいなら、御池通沿いに設けられる有料観覧席がおすすめです。全席指定で、公式ガイドブックや手ぬぐいなどの記念品が付きます。観覧席が設けられるエリアは、前祭が御池通の河原町通〜新町通の間、後祭が御池通の烏丸通〜高倉通の間(および市役所前エリア)です。
| 席種 | 最前列 | 2列目以降 |
|---|---|---|
| 一般席 | 8,000円 | 6,000円 |
| まなび席(専属講師の解説付) | 11,500円 | 9,500円 |
価格・販売スケジュール・席数は変更される場合があります。例年6月上旬ごろからインターネットで販売開始。先行抽選販売やプレミアム観覧席なども用意されているため、購入前に必ず京都市観光協会の公式案内で最新情報をご確認ください。
観覧前に知っておきたい持ち物・トイレ・マナー
炎天下で長時間の観覧になるため、準備を整えておくと快適さが大きく変わります。あると安心の持ち物は以下のとおりです。
- 日傘・帽子、サングラス(日差し対策)
- 飲み物、塩分タブレット、汗ふきシート(熱中症対策)
- モバイルバッテリー(撮影・地図でバッテリーを消耗しがち)
- 折りたたみ傘・レインコート(急な夕立対策)
- 小銭(屋台や山鉾の拝観料・ちまき用)、歩きやすい靴
トイレは沿道に十分な数がなく非常に混雑するため、地下鉄駅や商業施設で事前に済ませておくのが安心です。小さなお子さん連れの場合は、人混みではベビーカーよりも抱っこ紐のほうが安全に移動できます。
近年は地元の生活環境を守るため、歩きながらの飲食を控える動きが広がっています。屋台のグルメは、立ち止まれる場所でいただくなど、マナーを守って楽しみましょう。八坂神社の境内でも飲食は控えるよう呼びかけられています。
巡行前の風物詩「山鉾建て」職人技は必見(2026年の日程)
巡行の数日前から、各山鉾町では蔵にしまわれていた部材を組み立てる「山建て・鉾建て」が始まります。山鉾は木の部材を縄だけで固定して組み上げる「縄絡み(なわがらみ)」という伝統技法で作られ、釘は一本も使いません。屋根や車輪を取り付け、装飾を終えるまで約3日かかる、まさに職人技です。
- 前祭の山鉾建て:2026年7月9日(木)〜14日(火)頃
- 後祭の山鉾建て:2026年7月18日(土)〜21日(火)頃
※山鉾によって日程が異なります。ここでは、組み立て中や宵山期間に見られる代表的な鉾を紹介します。
1.長刀鉾(なぎなたほこ)
鉾先に大長刀を掲げ、毎年「くじ取らず」で巡行の先頭を務める、祇園祭で最も注目を集める鉾。唯一、生稚児が乗る鉾としても知られます。
場所:四条通烏丸東入ル

2.函谷鉾(かんこほこ)
中国戦国時代、斉の孟嘗君(もうしょうくん)が「函谷関」で家来に鶏の鳴き真似をさせて関門を開かせ、難を逃れたという故事にちなむ鉾です。
場所:四条通烏丸西入ル(四条烏丸の北西角)



3.月鉾(つきほこ)
鉾頭に新月型(三日月)を掲げ、真木の中ほどの天王座に月読尊(つくよみのみこと)を祀ることから「月鉾」と呼ばれます。インドやトルコの絨毯など、華麗で精緻な懸装品でも知られます。
場所:四条通室町西入ル


4.鶏鉾(にわとりほこ)
中国・尭帝(ぎょうてい)の時代、天下がよく治まり、訴訟用の太鼓(諫鼓)が用いられずに苔が生え、鶏が巣を作ったという故事を表す鉾です。
場所:四条通室町下ル

5.菊水鉾(きくすいほこ)
町内に古くからあった井戸「菊水井(きくすいい)」にちなんで名づけられた鉾。鉾先には金色の菊花がきらめきます。
場所:四条通室町上ル

宵山も見逃せない(前祭・後祭)
巡行前夜までの3日間は「宵山(よいやま)」と呼ばれ、駒形提灯に灯がともり、祇園囃子(コンチキチン)が響くロマンチックな京都の夜を楽しめます。
- 宵山(前祭):2026年7月14日(火)〜16日(木)
- 宵山(後祭):2026年7月21日(火)〜23日(木)
前祭の宵山期間中、7月15日・16日は四条通・烏丸通が歩行者天国となり、多数の屋台が立ち並びます。各山鉾町では厄除けの「ちまき」が授与され、一部の山鉾では拝観料を納めると搭乗体験ができます(長刀鉾など女人禁制の鉾もあるので注意)。一方、後祭の宵山は屋台や歩行者天国がなく、より静かに山鉾を鑑賞できるのが魅力です。
アクセス・交通規制・暑さ対策
巡行当日は四条通・河原町通・御池通を中心に大規模な交通規制が敷かれ、市バスは大幅に遅延します。移動は地下鉄が確実で、烏丸線「四条駅」、烏丸線・東西線「烏丸御池駅」、東西線「京都市役所前駅」が便利です。
7月の京都は気温35度前後・湿度70%超の蒸し暑さ。通気性のよい服装、歩きやすい靴、日傘や帽子、こまめな水分補給を忘れずに。人混みでの長時間観覧になるため、無理のない計画を心がけましょう。
歩行者天国の時間帯や交通規制の詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。【保存版】2026年 京都祇園祭の歩行者天国になる時間と交通規制情報を徹底解説
よくある質問(FAQ)
- 2026年の祇園祭・山鉾巡行は何時から始まりますか?
-
前祭は7月17日(金)午前9:00に四条烏丸を、後祭は7月24日(金)午前9:30に烏丸御池を出発します。いずれもお昼前後に巡行を終えます。
- 山鉾巡行は何時に終わりますか?
-
前祭・後祭とも、おおむね正午前後に巡行を終えます。沿道の場所や進行状況によって前後します。
- 前祭と後祭でコースはどう違いますか?
-
逆回りになります。前祭は四条烏丸→四条通→河原町通→御池通(反時計回り)、後祭は烏丸御池→御池通→河原町通→四条通(時計回り)に進みます。
- 巡行の順番はいつ決まりますか?
-
毎年7月2日の「くじ取り式」で決まります。ただし長刀鉾や船鉾、大船鉠など一部の山鉾は「くじ取らず」で順番が固定されています。
- 辻回しが一番よく見える場所はどこですか?
-
最大の見せ場は四条河原町交差点です。ただし最も混雑するため、良い観覧場所は早朝から埋まります。比較的見やすいのは河原町御池、穴場は新町御池です。
- 前祭と後祭はどちらがおすすめですか?
-
華やかで活気ある雰囲気を楽しみたいなら前祭、混雑が少なくじっくり鑑賞したいなら後祭がおすすめです。両方を見比べるのも魅力的です。
- 雨が降っても山鉾巡行は行われますか?
-
山鉾巡行は「小雨決行」です。台風などの荒天時のみ、順延・中止となる場合があります。
- 無料で観覧できますか?有料席は必要ですか?
-
沿道からは無料で観覧できます。確実に座って見たい場合は、御池通沿いの有料観覧席(一般席 最前列8,000円〜)の利用がおすすめです。
まとめ
2026年の祇園祭・山鉾巡行は、前祭が7月17日(金)9:00・四条烏丸発、後祭が7月24日(金)9:30・烏丸御池発。前祭と後祭で巡行コースが逆になり、四条河原町をはじめとする各交差点での「辻回し」が最大の見どころです。巡行順やくじ取らず、宵山、山鉾建てとあわせて、千年以上続く京都の夏の風物詩をぜひ体感してください。
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