国宝の「風神雷神図」に、天井に大きく描かれた方丈襖絵「雲龍図」など、見どころの多い「建仁寺」。
建仁寺は、じっくり見て回ると1時間以上かかります。人気の京都観光で、ゆっくり時間が無い時は、今からご紹介する境内の5つを見て回られることをオススメします。
ではさっそく見ていきましょう!
目次
建仁寺の歴史について
建仁寺の歴史について少しだけ。臨済宗建仁寺派大本山の寺院で、正式名称は「東山 建仁禅寺」といいます。建立は、建仁2年で、開山は栄西禅師、開基は源頼家です。
明治に入り政府の宗教政策等により「臨済宗建仁寺派」として分派独立されたので、建仁寺はその大本山なのです。
建仁寺見どころ①国宝「風神雷神図屏風」
ここからは、建仁寺境内の見どころのご紹介です。
拝観料を払い入場すると、まず「○△□の庭」がありますが、最後のお楽しみにとっておき、ずっと奥の大書院まで進みます。
大書院まで進むと、建仁寺を代表する、国宝「風神雷神図」があります。
これは「二曲一双屏風」という珍しい屏風で、左に雷神さま、右に風神さまが描かれています。
「雷電様(らいでんさま)」「鳴神(なるかみ)」様とも呼ばれる雷神さまは「雷の神様」で、風の精霊、風神さまは「風を司る神様」です。
日本でもこのところ、大雨や台風の被害が多いので、被害から守ってもらえるよう、しっかりとお願いしないといけませんね。
建仁寺見どころ②飛び出してきそうな方丈襖絵「雲龍図」
続いての見どころは、方丈にあります襖絵「雲龍図」です。
この「雲龍図」は、高精細デジタル複製されたもので、もとは桃山時代に描かれた襖絵。
ギョロっとした大きな目を見開き、こちらをにらみつける龍は、今にも襖から出てきそうな、大変迫力ある襖絵です。
建仁寺見どころ③枯山水式庭園「「大雄苑」
次の見どころは、方丈にある明治~昭和初期に加藤熊吉作により作られた、枯山水式庭園「大雄苑(だいおうえん)」です。
砂利で書かれた波は、広々した大海原をイメージ。また、南東の隅には「織田信長」を弔うための7重の塔があります。
建仁寺見どころ④迫力のある法堂天井画「双龍図」
4つ目の見どころは、少し離れた「法堂」にある天井画「双龍図」です。
この双龍図は、平成14年(2002年)創建800年の記念に描かれた、近年のもの。
新しいため、色落ちもなく鮮明な龍がこちらをにらみつけています。そんな龍は、「水を司る神」ともいわれており、建物を火災から守っておられるそうです。
ちなみに、双龍図も含め、建仁寺は、すべて写真撮影OKなので、迫力ある龍をバックに写真撮影も可能ですよ!
建仁寺見どころ⑤不思議な○△□の庭
建仁寺最後の見どころは、「○△□の庭」です。読み方は、「まるさんかくしかくのにわ」と読むそうです。
名前もユニークな、○△□の庭ですが、この庭は、宇宙の根源的な形を表しているものとして、禅宗の四大思想(地・水・火・風)と重ねたものとの事。
こちらを最後のルートに持ってきたのは理由があり、「○△□の庭」のどこが「〇」で、どこが「△」で、どこが「□」なのか?考える時間が欲しかったからです。
他の見どころをすべて終えてから、残った時間で「○△□の庭」を謎解きをしながら庭を眺めるとゆっくり楽しめますよ。
ちなみに答えは、□は、地を表す「井戸」で、○は、水を表現された「苔と椿」で、△は、火を表現した「白砂」だそうです。
見た目も分かりやすく、謎解きしやすいのでオススメです。
その他の見どころについて
これまでは、主に境内の見どころについてご案内してきました。
建仁寺は、勅使門、三門、法堂、方丈、東陽坊、その他5つの門と、現存する14の寺院で成り建っています。
時間がある場合は、その他の見どころもゆっくり見て回られると、より一層「建仁寺」の魅力を知ることが出来ますよ。
そのうちの一つ、重要文化財に指定されている「勅使門」は、鎌倉時代の遺構を伝える「銅板葺切妻造」になっているそう。
平重盛の六波羅邸の門、又は平教盛の館門を移築したものと伝えられているんですよ。
また「勅使門」は、鎌倉時代後期の遺構を伝える銅板葺切妻造になっています。
続いて、「法堂(はっとう)」(↓写真)は、1765年に建立された仏殿を兼ねた建物。
法堂の中には、先ほどご紹介した、迫力ある「双龍の天井絵」が描かれていますよ!
まとめ
以上、建仁寺境内の見どころを、時間のないときでも回れるように「5つ」に絞り、ご紹介して参りましたが如何でしたか?
京都観光では、行きたいところがありすぎて、時間が足りなくなる子もしばしば。
そんな時は、思い切って見どころのみに絞り、重点的に見られたほうが効率よく観光できるかも知れませんよ!
この記事も参考にされて、楽しい京都観光の時間をお過ごし下さいね。
「建仁寺」の情報
名称:東山建仁禅寺
住所:京都市東山区大和大路通四条下る小松町
電話番号:075-561-0190
参拝時間:午前10時~午後5時
参拝料: 一般 500円
中高生 300円
小学生 200円
※小学生未満のお子様は無料
電車:京阪電車「祇園四条駅」より 徒歩 7分
・ 阪急電車「河原町駅」より 徒歩10分
バス:JR京都駅より 市バス 206系統・100系統
・市バス「東山安井」より 徒歩5分
・市バス「南座前」より 徒歩7分
・市バス「祇園」より 徒歩10分
・「清水道」より 徒歩10分
施設駐車場:有り
最寄駐車場:キョウテク 縄手松原パーキング
HP:https://www.kenninji.jp/
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